OBJJP ARCHITECTSは真鍮製品を中心とする小さなハンドメイドスタジオです。モダニズムやミニマリズムに影響を受けたシンプルな構造と経年変化による物質のランダムな変容という異なる要素を有しています。少数生産と生産プロセス、製品哲学に重きを置きこれらに同じ思いを抱く人々と製品を通し共有することを目的としています。
真鍮を選ぶのは加工しやすく強度があるという性質だけが理由ではありません。時間とともに表情が変わる金属だからです。使う人の手に触れ、置かれた空間の空気を吸い、その環境に合わせて酸化していく。同じ製品でも、使う人によって異なる表情を持つようになる。この性質がOBJJPが真鍮を主材料として選び続ける理由です。
すべての製品は無垢の真鍮から削り出し、一点ずつ手仕上げで制作されます。表面のヘアライン仕上げも手作業によるもので、細かな線の密度や方向はロットごとにわずかに異なります。大量生産では生まれない素材と手との対話から生まれる仕上がりです。
辻本晴信